到達不能な美の追求に疲れたわ~
ヘルタースケルターを久々にストリーミングで見ました。
この映画は視聴された方も多いと思うけど、整形女の末路を描いた作品なの。
違法な整形手術を繰り返し、女子の憧れの的になるような理想の美女になったリリコ。
整形で完璧な身体と顔、そして名声を手に入れたんだけど
超ハイリスキーな治療と度重なるメンテナンスや投薬の影響で体を壊し始めたの。
やがて彼女は今の生活が長くは続かないことを悟り始め自暴自棄になり、結果的には移植した美しい皮膚も剥がれ落ち醜い身体に...
最終的に美しさを失ってしまったリリコは自分を見世物小屋に売ってしまったという
お話なの。
一般大衆では実現不可能な美を手に入れ、そしてメディアを通して
世間の羨望を一身に受けるリリコにアタシは衝撃を受けたわ。
オカマの世界も外観至上主義の厳しい世界。
少数派の同性愛者だからって、すぐに仲良しになれるわけではなく
ノンケ(異性愛者)よりも関係を築くのが難しいところがあるわ。
オカマって基本、自分のタイプ以外には極端に冷たく
範囲外であれば存在していないも同然の対応をするケースが多いのよね~
オカマが好むキーワードとしては短髪、マッチョ、髭などがあげられ
世間の釜どもは少しでも理想のオカマ像に近づくため、日々切磋琢磨しているの...
しかし、誰でも自分が理想とする”美”には大抵の場合、達成不可能だと思うの。
リリコは元々、デブでドブスかつ貧乏という世間的にステータスが
低い女だったの...でも、彼女、運よく整形手術が成功し一時的ではあるが
世間が望む理想のモンタージュとしてメディアに出られたけど...
アタシもいろいろと理想に近づくため、オカマが望むパーツを寄せ集めた
理想の完璧なボディや顔を手に入れるため足掻いてきたけど
維持費や体にかかる負担で心も身体もボロボロ。
「ヘルタースケルター(しっちゃかめっちゃか)」状態になってしまったわ...
人は誰しも到達できないゴールに悩まされますね... ... ...
アタシもう死にたい!